知らない誰かの体に全ての体重を預け、
今日も電車に揺られている。
山手線はぐるぐる回り続けていて、
僕はどこに向かっているのかも分かりやしない。
あの人は、僕と同じ東京にすんでいる。
でも、僕とは違う街に住んでいるのだ。
トーキョー拾遺。
零れ落としてしまうような、小さな物語。
出演
井黒英明・・・ 上原深夜/高円寺に住む小説家志望の男
椎谷万里江(拘束ピエロ)・・・ 新さなえ/声優志望の近々結婚する女
加藤岳史(国分寺大人倶楽部)・・・ 石井神/新の友人で就職活動中の男
宍戸裕美・・・ 日比野知佳/石井の彼女で介護職の女
野田慈伸(桃尻犬)・・・ 信崎信輝/ライブハウスでブッキングの仕事をする男
三澤さき(ゲンパビ)・・・ 川口よど美/渋谷から雑司ヶ谷まで徒歩で帰った女。上原・新と同じバイト先
スタッフ
イラスト:福井伸実 / 演出助手:中川真奈 / 写真撮影:林亮太 / 映像撮影:遠藤大介 / 制作:新居朋子
企画製作:ゲンパビ
協力:拘束ピエロ、国分寺大人倶楽部、CoRich舞台芸術!、mono.TONE、桃尻犬
阿部が振り返る「トーキョー拾遺」
拾遺、の字が読めない、と言うことをよく言われましたが、
シュウイ、と読みます。
東京に住んでる、地味にどうしようもない感じの男女たちの話です。
モノローグがたくさんあって、三澤さんの役は1ページ以上まるまる長台詞になってしまって、
普段会話を書くことの方が多いので「よくこれだけ書いたなあ」と自分でもびっくりしましたが、
役者のほうがよりびっくりしただろうなあ。
吉祥寺っていうおしゃれタウンで公演をやってしまい、
僕は始め吉祥寺なんてしゃれこきやがって、嫌いだぜと斜に構えていたんですが、
通ってみると本当に素敵な街なので悔しかった。
ムカつくほどいい街じゃねえか、吉祥寺。
夏の時期にやったのでとにかく暑かったですね。
いつも寒い寒いと文句ばかり言ってるので、夏の暑さには完全に油断していた。
吉祥寺から家近い加藤くんが、マチネとソワレの間に家でシャワー浴びて帰ってきて、
とてもさっぱりした顔だったのが印象的だったなあ。
お芝居って基本春秋がいいんだなと学びました。
ビールは美味しかったけどね。
ギャラリー
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